モチベーション
ある幹部からの相談です。
「何度言ってもやってくれないんです。
自分のことしかやらないんです。」
注意してもやらない人。
注意してもやれない人。
この2つの文章は似ているようで解釈の仕方によると大きく意味が違ってきますね。
これは自分の心のモチベーションの状態によっても捉え方が変わりますが、
注意してもやらない人は、少々悪意さえ感じます。
やるべきことをわかっているにもかかわらず、やらない。
注意してもやれない人は努力しているかもしれない。やっている時もあるかもしれないが、
容量の問題でなかなかうまく、出来ない人かもしれない。
いろんな憶測がありますが、その人の状況、環境に合わせた注意の声がけが必要ですね。
少しでも努力している人に、「どうしてやらないの?」は酷で有るときがあります。
注意しても努力してない人に、「「どうしてやらないの?」は図星なところがあります。
同じ言葉を投げかけてみたところ、相手の心境により大きく捉え方が変わってきます。
その人の背景をよく理解して問いかけることが非常に大事であり、信頼関係などが大きく変わってきます。
同じ言葉でもその人のシーンによって大きく意味が変わってくるのです。
わかりやすく言うと、
髪が多毛の人に「最近髪が減ってきたんじゃない?」と平気で問いかけますが、
髪がもともと薄い人に「最近髪が減ってきたんじゃない?」は、とても失礼に当たる場合がありますね。
でもみなさんは自然と、言葉を選んで言いませんか?
例えばもともと薄い人に、「最近は髪について何か変化を感じますか?」「少し髪がハリが、なくなってきた?」などと変化させますよね?
視覚的に解釈できることは自然と相手の背景を考えることができると思うのですが、推測的に解釈して、物事を伝えるのは、少し慎重に考える必要があります。
ですので、見てわかることは自信持って伝えることが大事です。
見てわからないことは、まず、相手に伺うことから始めましょう。
となりますと、注意してもやらない人。
はっきりとやるように伝えましょう。
注意してもやれない人。
「まずやってみた?」「どうしてやれないのかを一緒に考えてみよう」と声をかけてみましょう。
すると、少し心をひらいて、相談に発展するかもしれません。
そして少しずつ信頼関係が生まれてくるのです。
言葉の伝え方は、たった一文字で大きく意味が変わってくるものです。
お客様へのカウンセリングもこういうことから大きく変化してくるのです。
言葉のマジックではありますが、少しだけ意識してみましょう。
まずは幹部として身近なスタッフの心を理解し、環境整備にあたってみてはいかがでしょうか?